EAPとは

企業間の競争の激化や労務管理の急激な変化により、仕事や職業生活にストレスを感じている労働者の割合は、6割を超えるようになりました(厚生労働省調査)。働く人の心理的不安は、生産効率を低下させるだけでなく、休職や自殺に及ぶケースもあり、企業にとっても大きなリスクとなっています。こういった状況の中、アメリカで誕生したEAP(従業員支援プログラム)が、日本でも注目されるようになってきました。EAPは、Employee Assistance Program の略。精神的な問題を抱える社員に適切なサポートを行い、職場環境への適応を促すことを目的としています。

組織の取り組み

「問題解決」
「予防措置」
・EAPの体制づくり
・EAPの広報活動
・EAPの仕組み定着

個人への対応

「早期対応」
「再発防止」
・心理療法
・適性援助 ・職場定着
 (職場復帰支援)

EAPを導入するメリット

●EAPを導入をしない場合のデメリット

生産性の低下 意欲の低下により効率が悪化、休業や遅刻などでのロス
行政指導 労災認定時、業務起因性や労働環境などの厳しい調査が
損害賠償 過労自殺をめぐる損害賠償訴訟で数億円を支払った事例も
人が育たない 離職率が高く、次世代の人材が育たない
利益の減少 目に付かない経費の増大や損失
企業責任 自殺者や加害者が出た場合の社会的リスク

●EAPを導入をした場合のメリット

生産性の向上 意欲の啓発・継続につながり、遅刻や休みが減る
労災を回避できる メンタルヘルスを実施しておくことで企業責任が軽減
企業活性化 人の活性化がそのまま企業の活性化につながる
人が育つ コミュニケーションの活性化により人が育つ
利益の増大 総合的な生産性の向上により、利益が増大
企業の発展 人の想像力が活性、企業の創造力が大きくなる