メールマガジンvol.6

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全部とはいわないが...若い人たちが
おそろしくやさしくて 傷つきやすく
おそろしく不器用でグズでいいこなのだ...

と養老孟司&宮崎駿著の「虫目とアニ目」(新潮社発行)の
冒頭のイラストページに書いてある。

企業で管理者たちが愚痴を言っていることとピタリと当てはまる。
自信なく人の顔色をうかがい、一所懸命するのだが上手くいかない。
簡単なことに手間取ってイライラさせる。
叱ると素直に謝るのだが反省の色が見えない。
「どうすればいいですか」と考えずに素直に聞いてくる・・・

「どう教えればいいのか」と管理職もさじを投げる。
困った人の中には「何のために」という
目的意識を持たずに作業をしている人が多い。
目的・ゴールがないのだから「どうすればいい」のか分かるわけがない。
失敗したら反省するのだが、
次を失敗しないための創意工夫・改良改善がない。進歩がない。

養老先生の話に「都会型」と「田舎型」の話がある。
「都会型」はああすればこうなる。
スイッチを押すと電気がつく、TVがつく。
人工の物はどこか壊れると必ず原因があり、そこを直すと元に戻る。

「田舎型」は、例えば稲を植える。
ちゃんと育てようと思っても、どうなるかは分からない。天のみぞ知る。
自然の法則は「やってみないとどうなるかは分からない」と言うこと。

成功も失敗もあるのである。人間は自然のものである。
必ず上手くいくなんてことは仕事にはない。
都会・人工物、ゲームなどばかりで大自然から
「どうにかなるさ」というような強さを学んでいない若い人たち。

これからの企業の人材育成は大変である。
失敗の中から学ばせていく忍耐と体力が
企業には必要になってくるからである。
と言って心配ばかりしていても始まらない...ケセラセラ。

(次号に続く)

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