2008年10月アーカイブ

あなたの会社では、メンタルヘルスやEAP(従業員支援プログラム)の
対応対策は、効果が出てているだろうか。

組織によっては、完全なる崩壊が始まっている。
とくに、学校の教員、警察官、看護師などなど、
公務員的で質の重い仕事(命や人生を預かる)人が
悩み壊れてしまっている。

今まで子供や市民、病人などの弱者にばかり目を向けられていたが、
それを守っていた人達が限界に来ているようだ。

人員不足、モラルの低下、モンスターペアレンツ、
医療ミス、内部告発、経済不安・・・
メディアを賑わせている問題と直結している。

【心の問題=個人の心の弱さ】のように
思われているかもしれないが、
それ以外の環境やシステム(制度や規則など)に
問題がある場合がとても多い。

例えば教員などは、一所懸命生徒一人一人に対応したい...
でも受け持ち人数が多く時間がない。
個性を伸ばせと言われるが平等にしろと言う。
休みを返上して頑張っていてもモンスターペアレンツに振り回される。
やがて...無理が利かなくなる。
無理をしていると体がもたない。
あきらめの心境「まあ適当に」になる。
子供達には心通わない教師に見える。
親からのクレームが来る。ビクビクした教師になる。

問題は至る所にある。
それぞれの立場で主張されて、その立場で聞くと正論に思える。
TVなどでも「なぜ教師が、どうして大人が」と
意味のない討論をして正論を突きつける。
だれも責任を取らない大人たち。子供は大人の世界を信用しなくなる。

あなたの会社では歪は起こっていないだろうか?
販売促進の支援もしないで売上を上げろ!とか、
お客様の意見はこうだが会社はこれしかできないので、
あとはお前が何とかしろ!など、
部署間や本社と現場での歪みが問題になっている。
それは経営者の問題だと言われるかもしれないが、
当たり前のことが当たり前にならないからこそ
人は無理して病んでいくのだ。

歪や原因は意外に当事者では分からないもの。
先ずはシッカリとした原因分析をすることが大切だ。
どうするかの戦術や戦略はその後。
メンタル系で困っている方は、ぜひご相談ください。

                     (次号に続く)
その少年は顔に傷があった。
いつも少年は自分の傷を気にしていた。

周りの人は物珍しそうに少年と傷を観る。
驚いたようであり、憐れんでいるような眼で観る。
少年が目線に気づき睨み返すと、
あわてて目線をそらし何事もなかったようにふるまう。
そのたびに少年の心は傷つき、なぜ自分だけが...と
何万回も繰り返してきた問いかけを己にする。

もう限界だ...!

少年はこの世界を壊滅させようと決心した。
何もかもすべて壊れてなくなればいい!自分さえも!

少年は無意識のうちに街中に走りだした。
今まで自分の顔を見下したような眼で見ていた
すべてのやつらをすべて壊してやる!
人で溢れかえる交差点で立ち止まり、少年はみんなの顔を見た。

な・な・なぜだ!みんな同じ顔に見える!
確かに顔は違うはずなのに、すべて同じ顔に見える!?
何の特徴も意思も感じられない...不気味だ。
ただ社会という枠の中で生かされているモルモット、
いやロボットっと言ったほうがしっくりくる。
生きて、いや活きているのだろうか?
生かされているだけではないのか?

そのとき少年は気づいた。自分がおかしいのではなく
みんながおかしいのだと。

自分は顔に傷があったことで、自分自身を強烈に意識できた。
だからこそ、今まで自分を見失わずに済んだのだと。

パラダイムシフト、価値観の変容が激しい転換の時代。
当たり前と思っていることに、
あえて問いかけをしてみてはいかがだろうか?
自分のダメなところやいやなことを
受け入れてみてはいかがだろうか?

両極である陰と陽を受け入れ調和を保とうとするとき、
創造性が発揮され成長・発展・進化する。

とは言いつつも、自分のダメなところは
見たくない(認め得たくない)ものである。
矛盾の中で生きることが当たり前と思うと少し楽に生きれるかも?

                     (次号に続く)
緒形拳さんが天に召された。
存在感のある役者さんだった。
拳さんのような人が上司だったらよかったのに
と思った人はいないだろうか。

長嶋監督、星野監督、野村監督、原監督、王監督など
野球の監督がよく上司の事例として挙げられる。

あなたはどのような上司が好きですか?

①物事を冷静に・平等に判断できる
②決断力がある(見識・胆識がある)
③責任感が強い
などが上司像に求められている。
つまり、頼りがいがあるということ。

この逆を考えると最低の上司になる。
①物事を感情や好き嫌い、金だけで判断する
②優柔不断で的外れの判断を下す
③成功は自分の手柄、失敗は他人のせい

よい上司は少なくなっているのだろうか。
IT企業などは、技術があれば
若くてもすぐに管理職になることが多い。
悲劇の始まりである。

経験が少なく自分の物差しだけで人を判断し動かそうとする。
プロジェクトには自分より年上やベテランがいたりして、
言うことを聞かない。
思った通りにいかなくなり、
周りに当たり散らし責任転嫁で逃れようとする。
現状はさらに悪くなって、自分自身がうつ状態へと入っていく。

「技術以外は何も教えてもらっていないのに」
心の叫びが聞こえてくる。

「管理職=業務を管理する」だけではなくて
「人を育てる」ことに目を向けてほしい。
いや!「共に育つ!」という目線、価値観、想いで
部下と上司の関係を作ってほしい。
人や心を大切にする企業が21世紀をリードするのだと私は思う。

あなたは今の上司が尊敬できていますか?

上司は、部下に尊敬されて初めて信頼関係が生まれる。
上司や管理職は、すでに一人ではないのだから。

                     (次号に続く)
プルルルルル・・・!間もなく電車が到着します。
白線まで下がってお待ちください。

あなたの電車戦争が始まる!

少しでも楽な位置を確保するために、一番前に並ぼうとする。
客が折りきらないうちに乗り込もうと入口に殺到する。
乗った瞬間、空いている席を探したり楽な立ち位置を探したりして、
そそくさとその場に居座る。

負けると、不快な時間が降りるまで続くかも?

混雑している電車では競争意識が働く。
人数分の座席がなく不足するからである。

位置が落ち着くと自分の世界に入ってしまう。
本を読む人、音楽を聴く人、携帯でメールやゲームをする人、
ゲームで遊ぶ人、そして寝たふり攻撃をする人。

私はというと、キョロキョロ見回して
人間ウォッチングを楽しんでいる。(田舎者だから?)
ときどき目が合って
相手がびっくりした感じで目を伏せる。(勝った!?)

パーソナル・スペース(エリア)をご存知だろうか。
個々人の領域。
手の届く範囲などとも言われる。
パーソナル・スペースに見ず知らずの他人が入ってくると、
自分の領域を侵されたようで不安になるのだ。

電車の中ではパーソナル・スペースを
確保しようと争奪戦がある。
しかし現実的に困難だ。

よって人は周りの「人」を「物」と見なす。
周りは物だから無視しても大丈夫!気にしない気にしない!

エベネーザー・ハワード(近代都市計画の祖とよばれる社会改良家)は
「群衆の中の孤独」と都市のことを言っている。

人は群れすぎても孤独になる。
あなたは大丈夫?

                     (次号に続く)
あなたは神を信じますか?
あなたは死後の世界を信じますか?
あなたは霊を信じますか?

このようなことを含めて、真面目に研究しているのが
「トランスパーソナル心理学」である。
trans(超える)とpersonal(個)が組み合わされた言葉であり、

それは、個人の間にあると思われている
自他との境界を超える意識を問題にしている。
さらに、霊性を含めた万物の法則を見つけ出そうとする、
統合心理学のようなものにまで発展している。

私は小さいときから、UFOや心霊的なことには興味があったのだが、
霊が見えたり予知できたりとかの能力は皆無であった。
ただ真実が知りたくていろいろと雑誌などを読み漁っていたが、
中身にあまり変化がなく1年で切り上げた。
その後、波動説や宗教などもかじったが、
最終的にトランスパーソナルへとつながってきた。

物理学者や自然科学者、宗教家、心理学者などが
トランスパーソナルの研究をしている。
物理学者が経典の中からヒントを得て仮説を立てて研究したり、
みんなで瞑想したりしているのである。

難しいことはさておき「自他との境界を超える意識」は
「全てはつながっている」ことであり、
バランス、調和が大切なのである。

カウンセリングを現場でやってきた私にとって、
大切な一文字は「和」である。

「和」こそ、カウンセリングの極意だと思っている。
あなたは私であり、私とあなたはつながっているのだから
「争うことなかれ、愛せよ」なのだ。

                            感謝

                     (次号に続く)