2008年11月アーカイブ

いやー困った!どうすればいいでしょうか?
という相談をよく受ける。
新卒や若い人の教育・育成において、お手上げ状態という訳である。

教えても理解できない。
場が読めず失礼な言動が目立つ。
応用が利かない。
努力しようとしない。
相手の立場に立てない。などなど・・・。
採用時には高知能で普通に見えたから、と誰もが言う。

アスペルガー症候群というものがある。
※「大人のアスペルガー症候群」監修・佐々木正美・梅永雄二:講談社
心の問題と言うより脳機能の偏りが原因と言われている。
上記の現象の多くがこの事例に当てはまる。

現場において浮いた存在になりやすく、
前後や横の関係性を理解するのが苦手である。
単純作業や反復作業では高生産性を示すし、飽きずに続けられる。
応用や発想が苦手であり、決断し責任を負うことは更に苦手である。
とても純粋で悪意はなく、本人もどうしてよいのか分からない。

脳機能の偏りとも言われるが、
発達時の体験・経験不足によるものも大いに関係していると思う。
自然の中での体験の希少さや、
幼少時の子供社会での失敗などから自分の殻に入っていく。
アスペルガー症候群が見られる人の多くに、
いじめを受けたことのある者も多い。

周りの人がアスペルガー症候群のことや本人を
しっかりと理解してやり、温かい目で支援してあげて欲しい。
適所・適職では立派に役割を果たせる。

単に「場が読めないやつ」とか「変わったやつ」などの
レッテルを貼ってしまうと、劣等感や絶望感を持ったり、
うつ病や強迫性障害を発症したりすることもある。
引きこもりにも多くみられる。

アスペルガー症候群にとどまらず、
困った人たちは、社会的現象として、これからも増えていくだろう。
もし、自分の子供がそうであったなら。
あなたは彼らと、いかに対応しコミュニケーションをとり、
受容できるかが試される。

他人の問題としてではなく、自分の問題として
考えるときが来ているのではないだろうか。

                     (次号に続く)
何となく気忙しくなり始めた周囲、気がつけばもう年末だ。
計画・実行は前倒しに! 仕事に追われるな! 自分で流れを作れ!
などなど諸先輩の皆様に教わった。

本屋さんには手帳コーナーが幅を利かせ、
来年の計画を早く立てろと急かしているよう。

計画は主体性を持って前倒し!
私も来年の計画を今、考えている。

「人生の五計」と言う教えがある。(朱新仲という中国の人が説いた)
1 生計 いかに天地の恩をうけて、人生を健康にいきいきと生きるか
2 身計 いかに身を立てるべきか、世に処すべきか、志を立てるべきか
3 家計 いかに家庭生活を営むか
4 老計 いかに年をとるか
5 死計 いかに死すべきか

昔から計画の大切さは知られていた。
でも、よく見ると「五計」は「問いかけ」から始まっている。
答えの前には素晴らしき問いがあった!?

皆様も手帳を使っているだろう?
私は「超整理手帳」を5年ほど使ってる。
各人各様、手帳の使い方は違う。
どの手帳が良いかは自分で答えを出すしかない。

あれこれ機能や情報を満載できればと思いつつ、
軽くてかさばらないもの・・・矛盾。
究極は自分で手帳が作れるといいな!っと毎年思っている。

来年の手帳選びには、自分の性格や癖をも
選択基準に入れてみてはどうだろう。
その前に自分自身への「問いかけ」もお忘れなく!


                     (次号に続く)
友達・ともだち、まなか(仲間)などよく少年漫画に出てくる。
寂しいことに、大人になると友達は減る一方ではないだろうか。

仕事を一緒にする人や同僚を「仲間」と言える人はどれだけいだろう。
組織やコミュニティなどが同じで共通項があれば
「知人・同僚・会社の人・一緒に仕事している人」などと
紹介していたりしているが、どうも歯切れが悪い。

いったい「友達や仲間」と「知人」とのラインはどこに存在するのだろう。
新密度、信頼関係、イーブンの存在・・・?

【友達】
志や行動などをいっしょにして、いつも親しく交わっている人々。

【friend】
①(親しい)友、友人、友達、仲良し
②(・・・の)後援者、支持者、同調者、共鳴者
③味方
④国[党派など]を同じくする人、同国人、同胞、同志;盟友、仲間、同僚
⑤役立つ[助けとなる]もの、頼みの綱
などなど、まだまだ辞書には載っている。

熱く語り合い、喧嘩したり笑ったり、
ともに泣き、いたわり、励まし合うような友がいたら
人生はもっと楽しいと思う。

好きな人の顔を思い浮かべて「ともだち・なかま」と思えたとき、
胸の内に温かいものを感じませんか?

ある研究会を通し、この年齢になって、
友達・仲間と呼べる人々がどんどん増えている。
とっても嬉しくて楽しいことだ!

それぞれに「友達と言っていい?」などと了承を取った訳でもないが
私は勝手にそう言っている。

素の交わりを通して仲間がどんどん増え、
今新たな動きが始まろうとしている。
量から質への転換が現れようとしている。

新しい流れを主体として創っていく。
あなたも参加しませんか?

                     (次号に続く)
アメリカ大統領選でオバマ氏が当選を決めた。
アメリカの未来や世界情勢は、これからどうなっていくのだろうか。

オバマ氏は1961年8月4日生まれ。47歳。
なんと、私と一つ違いだ(比較するのはやめておこう・・・)。
そして、アメリカ史上初の黒人大統領となる。

日本時間の11月5日午後、オバマ氏は地元のイリノイ州シカゴで
10万人以上の支持者を前に、こう言った。

「ついに変革の時が来た。民主党支持者や共和党支持者、黒人や白人。
われわれは寄せ集めではなく、一つの合衆国だ」と。

アメリカは今、重大な経済危機に陥っている。
世界のリーダーとして君臨していただけに、
他国に与える影響も大きい。

そんな状況の中で、アメリカ国民はオバマ氏を選択した。
彼は、どんな「変革」をやってくれるのだろうか。

人種対立や党派間対立、金融問題など
現在のアメリカは多くの「矛盾」を抱えている。
この「矛盾」をすべてのみこむ度量があったら
彼はとてつもなく偉大な大統領になるだろう。

しかし、彼が世界のリーダーを標榜するなら
人類、世界にとどまらず、地球、宇宙というレベルで物事を考え
もう一つ先を行ってほしいと私は願っている。

                     (次号に続く)