白い龍(肱川嵐)

| コメント(0) | トラックバック(0)

白い龍が川を下って海に出る。

真冬の寒く冷え込んだ真夜中から朝にかけて龍は現れる。

 

私の生れは四国、愛媛県の大洲市長浜で、赤い開閉橋が一望できる川沿いの家で生まれ育った。

目の前は肱川という一級河川であり、川の中での最大幅を持つところであった。

 

真冬の冷え込んだ夜、翌日が晴れそうな日に龍は現れる、世界でも珍しい現象らしい。

内陸の大洲盆地に大量の霧が発生する。

その霧があふれ出て、肱川に流れ出す。全長20kmの霧の龍となる。

同時に川面の水面からも湯気のように霧が発生し迫力を増す。

 

肱川嵐とか肱川をろし、などと地元の人は呼んでいる。

嵐が凄いとき、200mほど先の対岸も赤い開閉橋も見えない。

風速は15mを超える、冷たーい嵐である。

白い龍の体内を、小中高と赤い橋を通って学校に通った。

 

今でも寒さや風の強さ、肌感覚、嵐の匂い、そして光景を鮮明に思い出せる。

私の人格を形成するのに、多大な影響をもたらしているだろう。

みなさまには、どんな思い出がありますか。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.bc-a.jp/mt/mt-tb.cgi/379

コメントする